’06年度後期の畜産科学科3年生必修の家畜栄養学実験の様子です。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばるウイウイしい3年生の模様をお伝えします。
第1回 サンプリング & プロトゾア計数
- 粗飼料多給のヒツジと、濃厚飼料多給のヒツジについて、給餌前から給餌後1~4h の間で経時的にルーメン液をサンプリングし、各種分析用に保存する。
- またサンプリング直後のルーメン液を顕微鏡でみることで、ルーメン微生物の一種であるプロトゾアの動態を観察し、さらにその数を数えてルーメン液1mlあたりのプロトゾア数を計算する。
これが第1回目のサンプリング & プロトゾア計数の様子になります (写真が少なくて申し訳ないですm(_ _)m)。
上でもいったようにみんなプロトゾア観察は初めてで、形がおもしろいとか動きが速い、また変わったのだとプロトゾアがかわいいなんて言う人もいて、みんな思い思いの感想を述べていました。
次回はこのプロトゾアをスケッチして、種類の同定や細胞内小器官の特定を行ったときの模様をお送りします。
第2回 プロトゾアスケッチ
顕微鏡によりルーメン微生物の一種であるプロトゾアを観察し、その細胞内器官や飼料植物片を体内に取り込む様子を観てスケッチをしました。
みんな慣れないスケッチに苦労しながらも、いろいろなプロトゾアを見て楽しみながら観察できたようです。
次回はルーメン内のヌクレアーゼ(DNAse)活性の測定の様子をお届けします。
第3回 ルーメン内ヌクレアーゼ活性の測定
ルーメン内では外部から侵入する微生物やDNAは速やかに駆逐され、複雑だが安定な微生物生態系が保たれています。今回はこいうった防御機構の主体であるルーメン内のヌクレアーゼ(DNAse)活性を測定しました。
先ほども言ったとおり、今回だけに限らず実験においては正確なピペッティングを行うことは非常に重要です。
栄養学実験では例年この機会にピペッティングの正確さを競うピペッティングコンテストを行っています。
ここでその様子を紹介するのでどうぞご覧ください。
今後どこの研究室にいってもピペッティングがうまいに越したことはないので、皆さんこれを機会に練習(?)してみてください。
次回はルーメン内セルラーゼ活性の測定をお届けします。
第4回 ルーメン内セルラーゼ活性の測定
・・・ スミマセン、写真をとり忘れてこの回はありません。
第5回 ルーメン内の揮発性脂肪酸(VFA)の定量
ルーメン内における主要な発酵産物である揮発性脂肪酸(VFA)を、ガスクロマトグラフィーを用いて定量し、そこからルーメン内のVFA濃度を求めました。
今回で実験も5回目、発表に向けて着実にデータがたまってきました。
次回はルーメン内のアンモニアの定量をお届けします。
第6回 アンモニアの定量
ルーメン内微生物の窒素源として重要なアンモニアを、フェノール次亜塩素酸法で比色定量しました。
早いもので今回が実験の最後の回になります。この次の週はいよいよ栄養学実験の集大成であるプレゼンテーションです。
人前で発表するまたとない機会ですので皆さんがんばってください。
次回はそのプレゼンの様子をお届けします。