動物機能栄養学研究室は「動物のお腹の中を科学する」研究室です

「お腹の中」を探検する

飼料がミルクや肉へ転換されるには、まず細かく砕かれ、多くの酵素により消化され、そして消化管から吸収されなくてはなりません。これらお腹の中で起こるイベントには消化管の機能はもちろん、共生する微生物の存在が必要不可欠です。

私たちの研究室では、主に牛や羊などの草食家畜を用い、飼料の消化にはどのような共生微生物が関わっているのか、消化管はどのように発達し、機能を維持するのか、など外からは見えないお腹の中を探検しています。

当研究室が目指す未来

私たちは次のことを目指して日々研究に取り組んでいます。

  • 消化管共生微生物の役割を明らかにしたい
  • 消化管が適切に機能する仕組みを紐解きたい
  • 共生微生物や消化管の機能をうまく引き出す飼料を開発したい

主な研究テーマのご紹介

目標:環境に調和しつつ、健康な動物生産に貢献する

研究テーマ1|環境負荷軽減や健康増進に向けた機能性飼料・食品の開発
研究テーマ2|消化管共生微生物の探索:ミクロコスモスの不思議を解き明かす
研究テーマ3|牛の消化機能の発達:反芻動物としての機能発現のメカニズム

当研究室のつよみ

  • 対象動物(ヒツジやマウス)を自分たちで管理し、サンプリングから分析まで一貫して行うことで、個体-細胞-分子の幅広いレベルで生命現象に触れることがきます
  • ひとつの研究室で飼料、消化管機能、共生微生物を包括的に考究できるところは他にはなかなかありません
  • 基礎から応用まで研究の流れに触れることで視野の広い人材を育みます

ラボからのメッセージ

当研究室は「よく学び、よく遊ぶ」をモットーに、研究もイベントも真面目に楽しく取り組んでいます。どの研究も「世界で初めての発見」を目指しているので、予想通りの結果が出たときの喜びは格別です。一方で、世界初の取り組みゆえに困難に直面することもありますが、研究室の教員、先輩、同期が必ず助けてくれます。そして、研究室メンバーと一緒に困難を乗り越えることで色々なことを学びます。研究は知識や技術だけでなく、人間力も育んでくれます。明るく、楽しく、元気よく、みんなで高みを目指しましょう!