牛の消化機能の発達:反芻動物としての機能発現のメカニズム
牛は人間が利用できない植物繊維(セルロース)を主要な栄養源としてミルクや肉を作りだすことができます。この類稀なる能力は、第一胃の共生微生物によるセルロースの栄養源への転換とそれを吸収して代謝するウシ特有の生理機能によりもたらされます。しかし、牛は生まれつき草食動物としての機能が備わっているわけではありません。生まれてから離乳するまでの約3ヶ月の間に、第一胃の細菌叢の変化と、消化管の機能形態的変化というプロセスを経て初めて草食動物としての能力を持ちます。当研究室では牛を草食動物たらしめる第一胃機能の発達にスポットを当て、細胞レベルでの第一胃の発達機序や、これに付随する動物体内の栄養代謝や免疫機能の変化を解明しようとしています。
成果
準備中
研究テーマ
研究テーマ1|環境負荷軽減や健康増進に向けた機能性飼料・食品の開発
研究テーマ2|消化管共生微生物の探索:ミクロコスモスの不思議を解き明かす
研究テーマ3|牛の消化機能の発達:反芻動物としての機能発現のメカニズム