’07年度後期の畜産科学科3年生必修の家畜栄養学実験の様子です。
慣れない実験に戸惑いながらも、がんばる初々しい3年生の模様をお伝えします。
第1回 ルーメン液の粘度測定と微生物観察
本実験では、粗飼料多給ルーメン液と濃厚飼料多給のルーメン液をサンプルに供します。
初回では、それぞれのルーメン液の粘度と、微生物様相の違いを勉強しました。
いよいよ始まりました家畜栄養学実験。
第1回は、実際にルーメン微生物を肌で感じる(?)ために、顕微鏡で観察しました。
第2回もがんばりましょう。
第2回 ルーメン液の糖質分解酵素活性の測定
本実験では、粗飼料多給ルーメン液と濃厚飼料多給のルーメン液をサンプルに供します。
今回は、それぞれのルーメン液のセルラーゼ活性とアミラーゼ活性を測りました。
今回の実験では、うまくいった班とそうでない班があったと思います。
最初のピペッティングがうまくいってないと、良い結果も出なかったと思われます。
予想したとおりの結果がでた班は、なぜそうなったのか、よ~く考えてみてください。
ではでは。
第3回 アンモニア態窒素濃度の測定
本実験では、粗飼料多給ルーメン液と濃厚飼料多給のルーメン液をサンプルに供します。
今回は、それぞれのルーメン液のアンモニア態窒素濃度をインドフェノール青法で測りました。
さて粗飼料と濃厚飼料では、どちらでアンモニア態窒素濃度が高くなったでしょうか?
またまた考察が必要になってきましてね。
これからもまだまだ続きます。
ではでは。
第4回 VFA濃度の測定、ルーメン細菌検出PCR
本実験では、粗飼料多給ルーメン液と濃厚飼料多給のルーメン液をサンプルに供します。
今回は、それぞれのルーメン液のVAF濃度測定とルーメン細菌の検出PCRを行いました。
さてさて粗飼料と濃厚飼料でVFA濃度はどのように変化したでしょうか?
また新しい側面からルーメンを覗けますね。
来週からはいよいよDNAレベルでルーメンにアプローチしていきます!
それでは。
第5回 検出PCR(電気泳動)、制限酵素消化によるルーメン細菌叢解析(前編)
本実験では、粗飼料多給ルーメン液と濃厚飼料多給のルーメン液をサンプルに供します。
第5回では、前回のPCRによって増幅した16S rDNAの検出と、飼料の違いによるルーメン細菌叢の変化をみるためにRFLPを行いました。
さぁいよいよ家畜栄養学研究室担当分は来週で最後です!
細菌叢の変化はクリアに観察できるのでしょうか?
カメムシ培地でルーメン細菌は増殖できるのでしょうか?
発表会にむけて最後のデータを良きものにしましょう!
第6回 制限酵素消化によるルーメン細菌叢解析(RFLP後編)
本実験では、粗飼料多給ルーメン液と濃厚飼料多給のルーメン液をサンプルに供します。
第6回では、前回酵素消化したサンプルを電気泳動し、飼料の違いによるルーメン細菌叢の変化を視覚的に検証しました。
泳動の待ち時間に先週行われた「培地選手権」で作成した培地を観察しました。
それぞれが選んできた栄養源でルーメン細菌は増殖できたのでしょうか?
以下はルーメン細菌による発酵が起きたのか身をもって(培地の匂いをかいで)感じているところです。横にお楽しみください(笑)
お二人ともいいリアクションありがとうございます。
ルーメン発酵の威力を十分に感じてもらえたことでしょう!!
電気泳動後、バンドパターンの違い(細菌叢の変化)が観察され実験は終了しました。
さて私達がTAを担当する家畜栄養学実験の前半も最後のプレゼンを残すのみです!
これまでの実験データを皆さんはどのようにまとめたのでしょうか。
その様子は近日中にお送りしたいと思います!
ではでは