第1回 ルーメン液のサンプリング、pH測定およびプロトゾア観察
本年度の栄養学実験では粗飼料と濃厚飼料を給餌した羊のルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
初回は、給餌前と給餌後1~4hで経時的にルーメン液をサンプリングし、pHを測定し、プロトゾアを観察しました。
これによって時間経過にともなうルーメン発酵の変化をマクロな視点で捉えることが目的です。
供試動物と飼料
いよいよ始まりました家畜栄養学実験。
第1回は、実際にルーメン微生物を肌で感じるために、顕微鏡で観察しました。
第2回はルーメンの糖質分解活性がどのぐらいあるのか数値化して測定します。
第2回 糖質分解酵素の活性測定
本年度の栄養学実験では粗飼料と濃厚飼料を給餌した羊のルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
今回は、ルーメン液のセルラーゼおよびアミラーゼ活性を測定することで、ルーメン内で粗飼料および濃厚飼料が分解されることを実証することが目的です。
前半の家畜栄養学実験は発表も含め残り3回となりました。
第3回はアンモニア態窒素濃度の測定を行います。
第3回 アンモニア態窒素濃度の測定
本年度の栄養学実験では粗飼料と濃厚飼料を給餌した羊のルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
今回はルーメン液中のアンモニア態窒素濃度の経時変化を調べることで、ルーメン内でのタンパク質利用について考えます。
早いもので前半の家畜栄養学実験も残り2回!
次回はプロトゾアの計数とVFA濃度の測定です。
頑張っていきましょう。
第4回 プロトゾア計数と揮発性脂肪酸(VFA)濃度の測定
本年度の栄養学実験では粗飼料と濃厚飼料を給餌した羊のルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べます。
今回は、エネルギー源となるVFAの産生量、およびVFAである酢酸、プロピオン酸、酪酸の割合が給餌後の時間経過に伴いどのように変化するかを調べます。
また、VFA生産に関わるプロトゾアを計数し、ルーメン微生物とVFA生産の関係を明らかにすることを目的としています。
前半の実験もいよいよ残すところあと1回となりました。
そろそろ発表会に向けて準備をし始める班もあるのでしょうか?
次回はルーメン内のDNA分解酵素活性の測定です。
第5回 ルーメン内のDNA分解酵素活性モニタリング
ルーメン内は多様な微生物が複雑かつ安定な生態系を形成しており、給与飼料の変化などの環境変化に対応し優れた消化機能を発揮している。また、外部から侵入する微生物やDNAは速やかに駆逐される。今回は安定な微生物系を保障するDNA分解酵素活性について視覚的に体験することが目的です。
さて家畜栄養学実験の前半も最後のプレゼンを残すのみとなりました!
これまでの実験データを皆さんはどのようにまとめたのでしょうか。
その様子は近日中にお送りしたいと思います!
ではでは
最終回 プレゼンテーション 発表会
本年度の栄養学実験では、粗飼料と濃厚飼料を給餌した羊のルーメン内発酵が時間経過とともにどのように変化するかを調べるために、
ルーメン内容物のpH測定およびプロトゾア観察、糖質分解酵素の活性測定、アンモニア窒素濃度の測定、プロトゾア計数と揮発性脂肪酸(VFA)濃度の測定、およびルーメン内のDNA分解酵素活性の測定を行いました。
今回は、これまでの行ってきた実験のまとめとして各班に実験の結果、考察についての発表してもらいました。
いかがでしたでしょうか?
今回で前半の実験が終了しました。
発表の準備はとても大変だったと思いますが、みなさんしっかり取り組んでいました。この調子で後半の実験も頑張ってください!